僕が見た幻想郷・裏あとがき
※このページは博麗神社例大祭SPで初刊行された
「僕が見た幻想郷」のネタバレが含まれています。
と言うか、「僕が見た幻想郷」を全て読んで下さった人向けに作ったページなので
読んでいない方についての責任は持てません。そもそも意味不明かもしれません。
まぁ、一応、確認を取る為にも、下の方までずらしておきました。
読んで頂ける方はお手数ですが下の方まで進んで下さい。
どうも、「レイアウト? 何それ、おいしいの?」状態の水木です。
そして、初めましての方は初めまして。細々と小説を書いている者です。
説明させて頂きますと、
サークル名が「続きはwebで!」なので「何か“続きはwebで”っぽいものを書こう」と考えた結果、裏後書きになりました。
――っていうのを前回やったので、今回もやった感じです。捻りゼロ。
あとがきが好きと言うか、色々語るのが好きなんです。
下手の長談義になりますが、最後までお付き合い願います。
――ちなみに、今回のサークル名、間違えて「続きはウェブで!」にしてしまいました。
本来は「続きはwebで!」です。
深夜、眠い状態の時に申し込みをするべきではありませんでした。次回から気をつけます……。
まぁ、と言う訳で裏後書きです。略して裏書き。(※意味が変わってくる
何を書こうか若干あたふたしているので少々箇条書きちっくになります。
@“東方”について
本書のあとがきにも書きましたが、僕が東方に初めて触れたのは「永夜抄」でした。
決してSTGが上手い人間ではないですが、それなりに楽しく頑張ってやっていました。
しかし、気付けば某投稿動画の影響によりとんでもない規模のジャンルと化していて、ファン(とアンチ、もしくはファン同士)の熾烈な争いがきっと日夜繰り返されている中、恐らく古参でもなければ新参でもない、某投稿動画は最近全然見ない、作家買いだから好きな作家さんが東方本書かなきゃ夏冬のアレで一冊も買わない事もある……そんな微妙なポジションですが、でも、一人の東方好きとして一度は作品を創り上げたかったので――出来栄えはともかく――嬉しいです。
それはそれとして。
最近、まぁ、某投稿動画で発生した二次設定とかファンのノリとかに付いていけないというか好きになれず、一人こっそり画面の前や布団の中であれこれ考えていました。どうすれば良いか、みたいな感じの事を。
でも、それって自分の世界の中の話だけで終わっていますよね。
僕や他の人が「そろそろ東方熱、冷めないかな」「この設定は酷い」「一部の奴らが……」と思っていても、東方のジャンルとして一つの作品を作り上げた人の方が……なんと言いますか……立派、なんだと思います。
だって、その人たちはちゃんとモノを創り上げている訳ですから。
だって、僕(たち)はただ言っているだけですから。
もし、今の流れをどうにかしたいと言うのならば、ただ思っているだけでは、文句を言っているだけでは駄目です。
だから、僕はそういう意味も込めてこの作品を書きました。
別に原作絶対って訳ではないですし、二次を全否定する訳でもありませんが、
「なぁ、みんな、ちょっと落ち着きましょうよ」
そんな具合です。
Aキャラクターについて
いきなり楽しくない話題だったので、キャラクターの話でも。
と言うか、僕の中の各キャラクターのイメージ等をつらつら書きます。
東方知っている人向けの発言も多いです。知らない人ごめんなさい。
博麗霊夢:
霊夢はとても優しい人だと思います。
ZUNさんの設定とか見ると容赦ない、冷たいなどと中々に酷い事を書かれていますが、
誰にでも等しいと言うのは優しい人でなければ出来ない事だと思います。
ちなみに、よく使う自機なので愛着もあり主人公補正もあり、好きなキャラです。
霧雨魔理沙:
魔理沙は各所で男まさりな感じで描かれている事が多いですが、僕は女の子らしいと思います。
だって、魔法使いだから魔法使いの格好をしているだなんて、とっても女の子らしくて可愛いじゃないですか。
あれこれ考えるよりも自分が思った事、考えた事を実行するっていうのも物凄く憧れます。
そして、すごく動かしやすかったので、本編では一番出番が多いです。これも主人公補正ですかね。
アリス・マーガトロイド:
文章だと中々特徴出しにくいなぁ、と正直思ってしまったアリスさん。
魔理沙との絡みが多い所為で色々各所でヤったりヤられたりするアリスさん。
主だった二次設定が正直、嫌いな……まぁ、それは置いて。
何だかんだで普通って感じがしますね。素っ気ないけど何だかんだで、みたいな。
十六夜咲夜:
完璧だけど抜けている部分もあるってよく考えれば素晴らしい感じですよね。
出来る女性、みたいなイメージはやはりありますが、おふざけもたまにしちゃう。
……それってやっぱりすごい気がします。メイドってだけでポイントも高いですしね。
なので、胸の是非とか主人萌えしちゃっている咲夜さん見ているとなんだか残念です。
レミリア・スカーレット:
緋想天の所為で、レミリアの株が一気に上昇しました。
あれは色々、反則だと思います。素晴らしい、もっとやって!
まぁ、紅魔郷みたいなカリスマも悪くないですし、ふざけまくっている姿も好きですし、
なんだかんだで子供化している時も好きです。本編だとごっちゃ混ぜしちゃっていますね。
魂魄妖夢:
みょーんみょーんみょーん! げぇ、みょん!!
と言う訳で妖夢です。霊夢か妖夢か、僕の頭の中は常にせめぎあっています。多分。
小説版「儚月抄」の妖夢におよっとやられた人も多いはず? まぁ、その前からやられていますが。
しかし、(STGでも格ゲーでも)ゲームだと使いこなせないです。しくしく……。
西行寺幽々子:
見透かしているのか単に何も考えていないのか、どっちなんでしょうね。
設定とか見ると天然さんだけど、僕としては割と見透かしているんじゃないかと思います。
紫とかが企むような印象が強くて影になっているだけのような、そんな感じ。
それと、個人的に喰いキャラじゃなくて呑みキャラの気がする(食い物=酒のつまみ)。
八意永琳:
紫の掴みどころのない感じ、もしくは不真面目具合を取り除いたようなイメージ。
輝夜が出ない以上、永琳についての記述も難しいため、微妙な感じに。
永夜組は(一応)他が受け入れる立場なので突き放す立場として書きました。
輝夜が出ないのはそういった理由もありますが、単純に扱いに困りました。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
本来はもっとまともと言うか普通の女の子なんだろうけど、上記に合わせ、素っ気ない感じに。
本編で鈴仙としか名乗っていないのも、月兎だと言わなかったのも同様。
「緋想天」だと普通だし、四コマ「儚月抄」だと明るいキャラだし、よく分かりません。
妖夢がその昔(今も?)、キャラが安定しないと言われたが、ウドンゲもそんな気が。
因幡てゐ:
てゐは主人公(衣川歩)と絡みやすい部類なんでしょうが、永夜組の影響により微妙に。
本当は第六話の宴会に登場して挽回+永夜組からの参加者を――と思ったのですが、
都合により出番はカット、代わりに妹紅さんが出る事となりました。
普段は明るく不真面目なんでしょうが、小説版「儚月抄」みたいな真面目なてゐもアリかと。
藤原妹紅:
特に好きでも嫌いでもなかったんですが、書いている内に良いなぁと思ってきました。
ただ、永夜抄の妹紅をまともにクリアした事がないのでなんとなくで書いてしまった感があり、
妹紅ファンに「こんなの妹紅じゃない!」と言われないかちょっと戦々恐々。
参考資料はまぁ、皆さん大体、各書籍ですが、妹紅は「儚月抄」か「求聞史記」かな。
伊吹萃香:
「萃夢想」唯一の新規キャラで、ようやく東方を理解した作品だったので登場させねば、
と考えていたんですが、気付けばおまけ程度の存在になってしまい、残念無念。
しかし、都合により出番が消えてしまった射命丸 文よりかはまだ……いえ、ごめんなさい。
どうでもいいですが、本来、好物のはずなのにあまり食指が動きません。why?
八雲紫:
よく事件の黒幕的存在 or 便利屋扱いになっていますが、まぁ、本作品でも似た様な具合に。
お供の藍、さらにお供の橙は最初から登場予定がありませんでした。ファンの方はごめんなさい。
紫は誰よりも幻想郷を愛している、そんな記述をどこかで見た事があります。公式だっけ?
よく胡散臭くて場をかき乱すような感じですが、僕は幻想郷を愛している紫を表現したいです。
小野塚小町:
プロローグに出てきた死神さん。名前を言わず去った死神さん。挿絵だとバッチリな死神さん。
何故、名前を出さなかったかと言うと……“「花映塚」のキャラを出すか出さないか”、でした。
小町はゲストキャラとしてプロローグにと初めから決めていたのですが、他のキャラ(ていうか文)
を出すと話の収拾がつかなくなる気がしたので止めました。あ、小町の話じゃない気がする。
Bストーリーについて
いわゆる、裏話とか心情吐露。まぁ、キャラクターの項目でやっていますが。
ついでに挿絵についても、つらつらと書きました。
というか、「ごまはんげつ」の皆さん、本当にありがとうございました。
特に表紙(カバー)も担当してくれた上に一番挿絵を描いてくれたアンジェロ君には感謝感激です。
プロローグ:
主人公が倒れた場所は裏設定みたなもんで定めようかと思いましたが、やめました。
『死神さん』は挿絵で正体分かっちゃっていますね。最初は挿絵ですらぼやけている感じでした。
まぁ、「花映塚」まで話を広げると大変な事になるって言うのが出発点だったんですがね。
挿絵はアンジェロ君。彼の解釈で描かれた挿絵をそのまま採用。他の方の意見って重要ですね。
第一話:
霊夢の話はあまりせず、単に起承転結の起を書いた感じです。仕方ないのか未熟なのか。
霊夢はここと第六話の登場なので、もっとプッシュすれば良かった。やっぱり未熟なのか。
それと、既に魔理沙が自由に動いている感じがしてなりません。動かしやすかったなぁ。
挿絵はアンジェロ君。一発OK出しました。個人的に表紙のイメージがあんな感じでした(笑)。
第二話:
魔法使いの話。『承』に当たる部分ですね。そして、ほとんど魔理沙の回。
次の話でも自由に動いていますが、ここでも自由です。半分、勝手に動いていました。
アリスは説明キャラになっちゃった感じがして残念。でも、こんなものかなって面も。
挿絵はGaju。君。「アリスが好きなんですってね、ならば描け!」、そんな感じでした。
第三話:
ここからページ数が増えてしまい……やばい、と焦り始める。しかも、最初の推敲で何故か増量。
内容は就職→勤務→解雇のはずなんですがね。そして、魔理沙で遊びました。頑張って削った。
それと、フランは最初から登場の予定なしでした。別の理由で『小悪魔』も。
挿絵はアンジェロ君。最初、レミリアの羽がアレンジ入って格好良かったです。柵はその名残みたいなものです(笑)。
第四話:
咲夜さんが余り活躍しなかったので続き。(あ、デフォルトで咲夜「さん」だ、不思議)
そして、美鈴を忘れないで! と言うメッセージを込めての出だし(笑)。
あと、妖夢は贔屓してしまいそうで怖かったのですが、ふたを開けたら……あれ? しまった。
挿絵はHolt君。「良い妖女、じゃなかった、幼夢をお願いします」「サー、イエッサー」、取材お疲れ様です。
第五話:
前の話を補完する感じに。まぁ、それまでもそんな感じでしたが。『転』もそろそろ終わり。
キャラの方でも書きましたが、永夜組は「拒む」イメージで書きました。輝夜を出したらどうなってた事やら。
なので、その分、妹紅が――と思ったら、永琳の回でした。「健康マニアの焼鳥屋」を推敲時に泣く泣くカット。
挿絵はGaju。君。これも彼が(一番?)好きなキャラだからと言う理由。次回もよろしく!
第六話:
五話の永夜分がこっちに回ってきた感じ。宴会も、最初はてゐが(も)参加予定でした。
萃香はゲストキャラ的存在でしたが、文が登場する予定だったので二人分の構想(ページ枠)のまま。
で、書いている途中で「文を登場させる理由が……」と思い始め、以下略。なんていうか、ごめんなさい。
ちなみにやる事はありきたりですが「取材」でした。花映塚の新キャラだからいても良かった気もするけどなー。
それで、ようやく紫の登場で、まとめの回でもあり霊夢の回(後半)でした。
全員集合させて動かすと言うのは非常に難しいというか面倒臭いものでして、なるべく紫に集中させました。
そして、ここにテーマの半分を集約している訳ですから、ハラハラしながら書いていました。と言いつつ勢いで書いた部分も多々。
また、この話の全ての出発点は主人公のとある台詞と、紫のとある台詞でした。長文失礼(以下、挿絵分も)。
挿絵はアンジェロ君。本来、一話に一枚のはずだったんですが、ここだけ二枚、いや、三枚に。
紫単体のイラストがアンジェロ君による、良いドッキリ。ただ、本来は宴会イラストの妥協作(策)との事(笑)。
本人曰く、紫が一番好きだそうです。「妥協の割には気合が入っていない?(笑)」と思いつつ急遽、両方採用。
宴会のイラストは最初、紫(と霊夢)がいて、背景(後ろ)に今まで登場して宴会に参加しているキャラがちょこちょこ、
と言うはずだったのですが――上がった原稿は全員普通に見えてるがなーっ! そんなビックリドッキリ。
本人曰く「〆切ギリギリで急いで描いたのでクオリティ低いです」との事なんですが、
「そんな事ねぇよ! ていうか結構、遊んでいない!?(笑)」と思いながら魔理沙や妖夢を見てニヤニヤしていました。
ただ、サイズが横長だった為、二つに分けて見開きみたいにする感じに。しかし、僕のミスにより、特にレミリアが……。ごめん。
エピローグ:
ほとんどこの作品のテーマについて書いただけのような回。なので、サッと終わるようにしました。
で、最初、書き上げた時はほとんど推敲する必要ないと思う程だったのですが……何故か挿絵の存在を忘れる。
「よっしゃー、ここの推敲は楽ちんだー」と思っていた自分、とっても滑稽に映っていたんだろうなぁ。
挿絵はアンジェロ君。……最初お願いしていた絵はお守りじゃなくてお札でした(笑)。挿絵を尊重!(笑)
Cその他
とりあえず、誤字・脱字などが沢山あったと思います。
次回からは気をつけます。と言っても、パッシブスキルなんで中々どうしようも……いえ、なんでもないです。
もしくは手伝って頂ける方を募集……いえ、なんでもないです。
それと、僕が土台を思いついた時には多分なかったはずですが(まぁ、ネットで特に調べたり何だりしていなかったので分からないんですが)、今ではこういう話の流れの作品を「幻想郷入りシリーズ」と言うんですね。
別に「俺が最初だ!」みたいな事を言うつもりはなく、むしろ、「これどんな話?」って(東方を知っている人に)言われた時、さらっと言えそうで楽だな〜と思いました(まぁ、「幻想郷入りシリーズ」の方も知らないと意味ないですが)。
しかし、既に似た様な流れの作品があると言うのはやはり気になる、ちょっと残念な気もします。
(※そして、これを事前に書いたら、当日、本当に「これって幻想入りシリーズですか?」
と訊ねられた方がいらっしゃったので驚きまして、なんか嬉しかったです。
「そうですね、平たく言えば幻想入りシリーズですね」)
以上です。
まぁ、とりあえず書いたって感じなので次回はどうなるか分かりません。
と言うか、こんな風にあれこれ考えても、本書が良くないとどうしようもないですし。
とにかく、まだまだ勉強不足ですので、頑張ります。
また機会があればよろしくお願いします。
ここまでのお付き合い、ありがとうございました。
2010/9月 水木 真