四季折々・裏あとがき



 ※このページはコミックマーケット79で初刊行された
  「四季折々」のネタバレが含まれています。
  と言うか、「四季折々」を全て読んで下さった人向けに作ったページなので
  読んでいない方についての責任は持てません。そもそも意味不明かもしれません。

  まぁ、一応、確認を取る為にも、下の方までずらしておきました。
  お手数ですが下の方まで進んで下さい。





















 どうも、前回とレイアウトがほとんど変わっていない(背景程度の)水木です。
 そして、初めましての方は初めまして。細々と小説を書いている者です。

 説明させて頂きますと、
 サークル名が「続きはwebで!」なので「何か“続きはwebで”っぽいものを書こう」と考えた結果、裏後書きになりました。
 ――っていうのを前回もやったので、今回もやった感じです。捻りゼロ。
 あとがきが好きと言うか、色々語るのが好きなんです。
 下手の長談義になりますが、最後までお付き合い願います。

 ……ちなみに、今回のサークル名、間違えて「続きはWebで!」にしてしまいました。
 本来は「続きはwebで!」です。
 そして、前々回は「続きはウェブで!」。
 落ちた夏コミはちゃんと「続きはwebで!」って書いたのに……!
 なんかもうどれでも良いやと思う自分と、いや統一しないと、と思う自分がいます。
 間違いなく後者が正解なのだと思いますので次回から一層気をつけます。

 それと、本書のあとがきに間違えて「右記」と書いてしまいました。
 本当は「左記」です。申し訳ありません。
 ……最初に気付いたのは印刷所さんでした。
 「まだ大丈夫ですよ」と温かい言葉をかけて下さいましたが、諸事情により手直しできなかったのでそのままお願いしました。
 はたして何人の方が「間違っているじゃん!」と思っていてもここまで辿り着いて下さったのか……。
 まぁ、そんな感じの誤字・脱字の多い人間です(あとがきで書いた次の段落で間違うって……)。



 と言う訳で裏後書きです。
 本書のあとがきには「本編の続き」と「あとがきのあとがきみたいなもの」の二つを載せると書きました。

 まずは本編の続きです。
 それでは、どうぞ。

 続き






 ここから先はあとがきになります。
 本編及び上にある本編の続きを含んだ感想文のようなものです。
 ストーリーについての裏話や挿絵の感想とか、まぁ、雑多に色々書きました。箇条書き風味です。
 もし、よければお暇な時にでも読んで頂けると幸いです。






@クリスマスケーキを作ろう:
・冬コミの話を考え始めて、まず初めに思いついた話です。「冬コミに出すから冬に関連する話がいいかな」→「冬って言うとクリスマスか正月かな」→「正月よりかはクリスマスかな」と言った流れでぽつぽつクリスマスケーキを作る話が出来ていました。和が多い世界にいきなりの洋、加えて幻想郷になさそうなものだったのでちょっと悩んだ時もありましたが「紅魔館を使えばいいじゃん」と直ぐ解決。
 なので、続きは正月をにおわせる様な感じにしました。

・タイトルはそのまんまですが、レミリアの子供っぽさ、もしくは咲夜さんのお茶目っぷりをちょっと出した感じでもあります。

・最初は霖之助をもう少し出そうと考えていましたが、その時はまだ『香霖堂』が出ていなかったので止めておきました。資料は『文化貼(書籍)』です。
(余談ですが、『香霖堂』の発売日をすっかり忘れていて、近くの某書店にも全然入荷されていなかったから最終的に某ネット通販で予約したのですが、届いたのはそれから数週間後。完全に『香霖堂』(の人気?)をなめていました……。で、手に入っても中々読めない現状)

・ちなみに美鈴は最初から登場の予定なしでした。むしろ、今、出していない事を思い出しました(本当に)。ごめんなさい。

・クリスマスケーキ特集本に紹介されたケーキの種類は自作(適当)です。資料になった本すら無いです。まぁ、似顔絵ケーキくらいはあるでしょう。他は知りませんけど、多分あるんじゃないかなぁ。そんな感じです。すみません。

・咲夜さんが作ったお酒たっぷりのパウンドケーキ、知り合いの先輩に「もう一工夫あるとより良いよね、例えば中に何か入っているとか」と言われたのであれこれ考えて「中にあんこ(和)が入っているら面白そうだなぁ」と思って試しに「あんこケーキ」でネット検索したら……あった……。
 困ったので母に相談したら「柿なんてどう? ほら、渋柿ってお酒をかけて渋を取るらしいし、相性良いかもよ」と、いや、相性良いと逆に困るんだけどと思いながら再び検索したら「柿ケーキ」も存在する……。恐るべし、外界。
 他にもあれこれ考えましたが、〆切が近かったのと咲夜さんの行動が意味するところは「あのケーキ」を作る事だからいいや! と止めに。

・最後の方のレミリアの台詞は、完全に僕です。僕の考えをレミリアに言わせてしまいました。すみません。


・挿絵はアンジェロ君。今回、表紙(+裏表紙、実は背表紙の画像も)と挿絵三枚をやって頂き、本当に感謝しています。

・個人的にレミリアの顔がとても重要だと思っています。
 レミリアが漫画みたいな「う゛」って顔をしているお陰でケーキがどんなものか分かり易く表現されており、相乗効果で咲夜さんの笑顔やパチュリーの苦い顔も引き立っている気がします。というか、なんか妙にパチュリーが可愛く見えます。

・他の挿絵に比べると全体的に濃い感じで、アンジェロ君は「ジョ○ョみたい」だと言っていました。確かにそんな感じがします。でも、図書館の中は暗いので問題ないんじゃないかなぁと僕は思っています。




A実りの秋:
・冬みたいに「秋と言えば?」と連想するように考えていたのですが、思いついたのがバイト中、秋の美味しそうな料理を見ていた時でした。まぁ、他にも色々な秋はありますが、より東方っぽいのはやはり食欲の秋かなぁと。

・また、前回は出なかった「風神禄」のキャラを出したいという思いもあり、今回の話が出来上がっていきました。
 問題はいかにも「風神禄」の後日談のように書いているけど実は全然そんな事ないってことですね。一応、本編をちょこっとやり直しましたが、やっぱりどう足掻いても二次創作。妄想話。まぁ、それで良いんでしょうが、ご注意下さい。

・宴会メニューについては上でも書いた、僕のバイト先を参考にしました。僕のバイト先のお店は社会人やご年配の方が行くような日本料理屋(※そんなに高くないです)でして、良い感じに季節物のメニューがあったので一枚くすねて、後は自分(と母)であれこれ考えました。
 知り合いの先輩に「美味しそうだね(笑)」と言われたのが嬉しかったです。実際にお店で出た品も多く(例:鮎の塩焼き)、僕自身も客として食べた事がありとても美味しかったので何時か誰か連れてきたいなぁ、という身内話。でも、バイトしていて良かったです。

・タイトルは本文で何度か使われた言葉をそのまま使用。最初は違っていましたが、何か気に入らなくて変更、思いついたと思ったら既に本文で使っていた。けれど、他に良いのが思いつかなかったのでいいや、という具合。まぁ、あんまり思いつめても仕方ない部分かもしれませんが。

・正直、飲んで食っているだけのお話ですね。お陰で本編について書く事があんまり。
 ……あ、「風神禄」で一番好きなのは諏訪子です。エキストラは一番やり込みましたし、道中曲の「明日のハレ、昨日のケ」も好きです。


・挿絵はアンジェロ君。表紙、冬の挿絵とは結構違った感じだと思われます。
 と言うのも、挿絵の場面や構図とかについてアンジェロ君に、お話しながら描いてもらっていたのですが、その時のラフ絵が妙に可愛らしくて思わず「ねぇ、こんな感じで描いてくれない?」と僕が言ってしまったからです。そして、見事に応えてくれました。ありがとう。

・パッと見た感じ、子供たち(諏訪子、霊夢、魔理沙)とお姉さん(早苗さん)って感じに見えてしまいます。だが、それがいい。
 神奈子がいないのは……構図的に致し方ない事でして……神奈子好きの方には申し訳ありません。

・キャラの絵もすごいと思いますが、背景がすごいと思っています。さほど主張してはいませんが、あるとないとでは全く違う、良い存在感となっています。
 実はその背景、「ごまはんげつ」のメンバーである♯セリ♭君が下書きをしてくれたそうです。冬の本棚の下書きもそうみたいです。
 挿絵を描いてくれたのは二人ですが「ごまはんげつ」のメンバーは四人いまして、挿絵を描いていない残りの二人(もう一人はHolt君と言います。前回の本には一枚描いてくれました)も今回の作品には欠かせない存在でした。この場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。




B冷をどうぞ:
・他の話には一応、意味というかテーマらしいテーマがあるのですが、夏は何も思いつきませんでした。まぁ、それはそれで箸休めみたいになるかなと前向きに考えています。つまるところ、このお話は「妖夢かわいいよ、妖夢」で構成されています。まじです。

・そんな訳でタイトルもかわいい(かわいそうな)妖夢に対するものとなりました。はい、そういう意味です。
 最初はもうちょっと真面目なタイトルだったんですが、こっちの方が作品に合うと思い、変えました。
 続きは、まさにそんな感じです。

・作中のおつまみメニューも上と同様、バイトを参考にしました。冷やしトマトとかでも良かったですかね。
 また、途中の迎え火、送り火云々は実際に我が家でやっているのでそれを参考にしたり調べたり。正しい、はず。


・挿絵はアンジェロ君。秋の挿絵みたく可愛らしい絵を要求すれば良かったかもしれませんが、これはこれであり。
 光の当たり具合も良い感じですね。そこらへんも♯セリ♭君がアドバイスをしてくれたそうです。ありがとう。

・あと、文の表情が妙に純真そうで困りました。良い意味か悪い意味かは微妙。あと、文の顔が子供っぽいようにも見えるし大人っぽいようにも見える。良い意味か悪い意味かは分からない。ただ、妖夢の汗がより良く引き立っている気がする。そんな文だと思います。




C春の芽:
・実は一番最初に考えた話です。と言うのも、冬は「この本について考え始めた時に、最初に思いついた話」ですが、春はそれよりも前、秋の「例大祭SP」で出した本を執筆していた時には思いついていたからです。まぁ、だから何だ、と言われるとどうしようもないんですが……。
 ちなみに思いついたきっかけは妹紅です。挿絵のGaju。君が妹紅好きなので「じゃあ、冬コミの話も妹紅が出る話を作ろうか」と考えていたら途中でパッと思いついた次第です。その時はまだタケノコはなかったですが。

・タケノコって生で食べられるんですね。調べて初めて知りました。焼き物も美味しそうだなぁ。
 それはそうと、タイトルの「春の芽」とはタケノコの事です。他にも「春の芽」に該当しそうな植物(食べ物)はありますが、タケノコです。
 また、春に「穏やか」「のどか」などの意味を込めています。それがちょこっと出ている。
 つまり、殺伐としていた妹紅も幻想郷に馴染んできたと、そんな感じの意味を含めてタイトルを付けました。まぁ、既に春っぽい感じになっているのかもしれませんが、一番考えたタイトルだと思います。

・続きではスペルカード戦をちょこっとやってみました。途中で終わったのは最初から全部はやるつもりがなかったからですが、時間的な理由もあります。
 まさか、コミケ前日までかかるとは思っていませんでした……(原稿は上旬に提出したのに)。
 個人的にスペルカード戦は静かな戦いだと思っています。いや、激しい弾幕はたくさんありますが、それでも彼女らは美しさや華やかさを重視しています。だから、激しいけれど本来はあまり激しくはない感じなのではないかと思っています。……ゲームやっていると激しく動きますけど(指が)。
 単純に僕の戦闘表現がまだまだ未熟なのでしょうが、そんな意味も込めて書きました。


・挿絵はGaju。君。上に書いた通り、彼は妹紅が好きなので書いてもらいました。
 ただ、挿絵だけ見ると慧音が主役みたいですね。そして、少年の姿形に関する記述・指定は特になかったのに想像通りに描いてくれました。最初は「ギャルゲー仕様で目がないとかどう?(笑)」とか言っていたのが懐かしいです。

・慧音はなんだか儚げな表情ですが、妹紅がものすごい良い顔をしている気がします。というか、男前。いい横顔です。





 長くなりましたが、以上です。

 割とどうでもよい話ばかりですが、個人的には是非どこかに書いておきたかった話もあります。
 本文もそうですが、何か伝われば幸いです。

 ただ、とにかく、まだまだ勉強不足ですのでこれからも頑張ってまいります。

 また機会があればよろしくお願いします。



 ここまでのお付き合い、ありがとうございました。

2010/12/30
水木 真



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